１９日放映。音楽交流の名の下、北朝鮮の中学校を２度にわたり訪問し、学校の少女音楽バンドにロック魂を植えつけてきた元爆風スランプドラマー・ファンキー末吉氏の活動を伝える。この内容は、日本ＴＶ深夜のニュース番組ＺＥＲＯで少し前に２日間にわたり放映されたものの再編集ドキュメント。現在はヘビメタバンドのドラマーとして活躍する末吉さん、１９９０年以来中国にも拠点を置き、中国の若者へのロック音楽普及活動に力を入れてきた。最もロックをやりにくいところでロックしたい、と今回の北朝鮮行きを計画し、驚くことに許可が下りた。北朝鮮の「６月９日高等中学校」を訪れたのは昨年７月と今年３月の２回。１回目は統一アリランの唄を大胆にロックアレンジ、そして２回目は高等中学校作詩「ムルンピョ（クエスチョン）」に末吉さんが作曲し、ロック演奏・レコーディングを敢行。隣の軍施設よりクレームがつき一時活動を停止させられたり、停電に活動を妨げられながらも、見事演奏を仕上げ、バリバリのカッコいいロックが演じられる姿に、予期せぬ感動を覚えるのでした。それにしても、今の日朝情勢でよくもこんな交流が実現したものです。演奏の最後に感極まって涙ぐむ北朝鮮の女子中学生の姿に、複雑な思いでした。おそらく北朝鮮史上、最もロックしたこの「ムルンピョ」、この後この曲はどんな運命をたどるのでしょうか。
・番組評価～なし