学活や学級・学年便りのネタになりそうな話題を・・・。
「家庭生活」に関しまして。
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炊飯器の音声 お焦げの記憶 無職 (大分県 77歳)
先日、台所の炊飯器から「ご飯が炊き上がりました」という優しい声が聞こえ、フッと思い出したことがある。それはお焦げのことだ。
田舎育ちの私は当たり前のように薪割りや風呂たきの家事、田植えや稲刈りなどの農作業を手伝っていた。中でも子どもの私にはメシ炊きが一番難しかった。かまどで薪とお釜を使って炊いていたからだ。
「初めチョチョロ中パッパ、赤子泣いてもフタとるな」を頭に入れながら、かまどの前にしゃがんで火の具合に注意して炊くのだが、必ずお焦げができた。私はそのお焦げが好きだった。ご飯をおひつに移す時、母はアツアツのお焦げを握って塩やみそを付けて私に一つくれるのだ。妙においしく何だか役得のような思いで、ニコニコしながら食べた。
炊飯器の音声ガイドさん、70年前の記憶を呼び起こしてくれてありがとう。お陰で何だか気持ちがほっこりし、笑顔になりました。
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タイマーで炊き上がった炊飯器のご飯をかきこんで、急ぎ登校する日々が戻る生徒みなさんでしょうか。
便利なテクノロジーに囲まれ生活できるありがたさを、時にはじっくり確認したいものです。