2日放映。日本の海外登山史上最悪の遭難となった17年前の京都大学梅里雪山登山隊。今もただ1人不明の登山隊員を探して捜索活動を続ける男性と現地の人々、そして遺族との交流の様子を伝える。中国雲南省にある梅里雪山標高6740m、いまだに未踏となっている。京都大学登山隊が日中合同チームを結成し、その頂に挑んだのは1990年末、そして17人を犠牲にしたこの遭難が発生。6人の遺体が発見されたのは7年後のことで、そのときから山岳部に所属していた小林尚礼さん39歳の捜索の旅が始まった。以来通うこと10年、山岳宗教の聖なる山を登ったことに対する住民の憎しみを乗り越え、昨秋は遺族を連れた旅も実現。現在は写真家として、自分の生き方を見つめながら捜索の旅を続ける小林さんの姿が印象的でした。それにしても梅里雪山のすばらしい美しさ。温暖化により氷河が後退している、という現状のレポートも交え、見ごたえのあるドキュメンタリーでした。
・番組評価~☆☆☆