17日放映。東京大井町駅前商店街にある洋食屋主人と別居している家族の不思議な関係と家族愛の物語。大井町駅前、再開発の波に取り残されたようなゴミゴミした商店・飲み屋街の一角にある洋食屋・ブルドッグ、昭和26年創業、マスターは鈴木謙さん50歳、通称ユウちゃん。特大メンチカツが人気で繁盛しているように見えるこの食堂、何と主人と家族は4年も別居中。家族はわずか徒歩15分のところにある一戸建てに住んでおり、この家を建てたころになんとなく主人が家に帰らないようになり、別居が続いている。主人が寝泊りするのは店の2階。家族は奥さんと子ども3人、高校1年生の長男を筆頭に、中3、中2の次男・三男と男の子だらけ。福祉施設に勤める奥さん、もう男の子3人の子育てにパニック状態、そして毎夜のアルコール量は増えつつあり・・・。時々お父さんの店に食事に行く子どもたち、特に3男はお父さんに帰ってきて欲しい、そして離婚の危機、とうとう3男お父さんに直訴!・・・そして結果は、という不思議にして微妙な家族のお話でした。家族を省みず、自分の仕事と趣味に没頭するしょうもない父、子育てにカリカリする母~実は父の帰りを待ち望んでいる、なんとしても父母の関係を修復させたい3男、そしてこれでいいんじゃないのと取り合わない兄貴たち。最後はハッピーエンドと言っていいのかどうかわからないエンディングでしたが、家族のあり方を考えるのに、これは結構興味深く強烈な密着映像でした。家族のあり方を考える道徳に用い、中学生のみなさんに感想を求めたいところです。それにしてもよくもまあこの家族、密着取材に応じたものです。カメラを全く意識せず、家族のありのままが映し出されドキュメンタリー映像となっていることにオドロキです。番組スタッフ・取材陣の力も感じました。
・番組評価~☆☆☆☆