2日放映。小中高等学校の特色ある先生の教え方を紹介するこの番組、今回は、東京都立高校ながら農芸高校で酪農コースのある都立瑞穂農芸高校の平栁先生の指導の様子を紹介。授業は教室ではなく、牛のいる牛舎。そこで牛を世話し、乳を搾り、出産をとり行う先生と生徒の様子を伝えていました。圧巻だったのは、牛の出産を迎えるにあたり、先生が助言し生徒が必死に作業にあたる場面。牛の産道に手を突っ込み、子牛の体位を確認し、子牛を引き出し、無事出産。オスなら食肉用となり、メスなら牛舎で飼うことになり。そしてメスであることがわかり、生徒たち感動の涙。片や、ずっと面倒を見てきた牛が体調を落とし、うまい具合に乳が出なくなり、食肉用として出荷することを先生が決断、そのことに涙する生徒。ペットではなく家畜として育てる牛の命の重みを痛いほど感じる生徒たちの姿でした。先生の教え方を紹介する番組ですが、経済動物としての家畜の命と向き合い、その重みを学ぶ生徒の生き生きした姿を伝える素晴らしい映像でした。何を学ぶために高校に行くのか。この高校で学ぶ生徒の姿が1つの答えであるようにも感じました。
・番組評価~☆☆☆☆